壁面緑化に期待できる効果とは？
エコな対策とも言われる壁面緑化には、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。まずひとつめには、ヒートアイランド現象の緩和が挙げられます。壁面を緑化することで、建物内に熱がこもるヒートアイランドの現象を緩和させ、建物内をより過ごしやすい空間にできるのです。2つめには、夏には熱を遮断し、冬には寒さを防いでくれる断熱保温効果が挙げられます。
また、緑の持つ力による心理的な影響も忘れてはならないポイントです。壁面緑化に触れた人々をリラックスさせ、心を穏やかにしてくれる効果が期待できることから、オフィス空間の壁面緑化に取り組む企業が増えてきました。
壁面緑化で使用する植物の種類
壁面緑化に使用される植物には、どんなものがあるのでしょうか。植物が壁を覆うように伸ばす「登はん型」と呼ばれる壁面緑化においては「ヘデラ・ヘリックス」や「ヘデラ・カナリエンシス」といったつる性の植物が好んで使用されます。つるの伸びる植物は、真っ直ぐな壁面にも対応しやすく、すくすくと成長してくれやすいのが特徴です。つる性の植物を活用した登はん型の壁面緑化は、カフェやレストランのインテリアとしても人気があります。
プランターを積み重ねて壁面状に仕上げる壁面緑化では、プランターで育つ植物であれば、幅広い植物を取り入れることが可能です。レストランにおいては、プランターで野菜やハーブを取り入れて壁面状にして、インテリアのアクセントにするといった活用法があります。野菜が育つ様子が間近に見られる空間であれば、野菜に力を入れたメニューをより美味しく味わってもらうことができるでしょう。
壁面緑化とは建物の壁などを植物で覆うことです。地球温暖化対策や空気の浄化、SDGsにも効果が期待されています。緑のある景色は人の心に安らぎを与えてくれます。
